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タロット古典技法!シグニフィケーターのススメ。


一宮ゆり|ブログよるの恋ちゃ|タロット占い

こんばんは!

モンスターハンターナウがスタートして、さっそく町中のモンスターを狩りまくっているタロット占い師の一宮ゆりです。笑

ちょうど自宅周辺がなんにもなくて、とにかく外に出て歩かないと採掘もできない( ;∀;)

運動不足解消にもなるので、スキマ時間でなるべくお外に出てみようと思います。燃

 

 

はいっ!

ということで、今回はモンハンと同じく私自身が熱くなる回となりそうです。

 

タロット占いの中で、コートカードってやっぱり隅っこに追いやられている存在で。

コートカードを抜いて占っている占い師もいると聞いてちょっと寂しくなっています。

 

2023年現在の各カードの重要度って

大アルカナエース数札コートカード

なんですよね。

 

 

だがしかしっ!

コートカードは大アルカナと同等、もしくはそれ以上の存在なのを知ってほしい!

 

1900年代の古いタロット教本には、まず最初にコートカードの役割や解釈が載っているんです。

彼のゴールデン・ドーンのタロット教典にも大アルカナより先にコートカードが詳しく解説されています。

 

 

コートカードなくして

タロット占いは成立しない

 

 

私が学生時代に図書室で読んでいた教本にも、コートカードの解説が詳しく載っているものが多かったので、まずはコートカードを覚えるものなんだと疑うことなく思っていました。

 

今回は初心に立ち戻り、コートカードの重要性を古い教本や私自身の記憶から紐解いてみたいと思います。

 

それではいきましょう(*^^*)

 

シグニフィケーターの活用。


一宮ゆり|ブログよるの恋ちゃ|タロット占い

まずはシグニフィケーターについてお話しします。

 

シグニフィケーターとは、占いに入る前に設定する対象者の「象徴カード」のことです。

 

海外のリーダーさん達の間ではポピュラーな手順ですが、日本国内ではあまり知られていません。

特に最近の著書からは、かなりの確率で抜け落ちてしまっています。

 

 

ただこのシグニフィケーター、実はかなり古典的な超上級者向けのものなので、簡単にタロットを覚えましょう!という流れに取り残されてしまうのも仕方がなかったんじゃないかなと。

 

 

今回はそこをあえて切り込んで、解説してみようと思います。

 

 

この象徴カードは、宮廷札と呼ばれる16枚のコートカードから選出します。

選出方法は以下の通りです。

 

ワンド

情熱的で活発な人物

カップ

愛情深く優しい人物

ソード

賢く勇気のある人物

ペンタクル

堅実で大人しい人物

 

キング

成人男性

既婚者又は責任のある立場

クィーン

成人女性

既婚者又は破瓜を迎えた女性

ナイト

若い男性

独身又は若々しい人物

ペイジ

子ども・処女

主に破瓜を迎える前の女性

 

 

もし質問をしたお客様が「愛情深い既婚女性」だったら、この方のシグニフィケーターは「カップのクイーン」となります。

 

そしてお相手の方が「賢く勇気のある若い男性」だったら、この方のシグニフィケーターは「ソードのナイト」となります

 

 

古い本には、人種(肌の色や髪、瞳の色)で各属性が決まっているものもありますが、それを適応してしまうと日本人はほとんどがペンタクル(黒か濃茶の髪&濃い色の瞳&青白いか浅黒い肌)しかいないことになったりします。笑

 

占星術と数秘術を組み合わせて割り出した人もいれば、こちらで属性だけを指定してキング、クイーン、ナイト、ペイジから自由意思でお客様に選んでいただく方法もあります。

 

流派によってはコートカードと大アルカナの中から選出する人もいるし、78枚の中からお悩みにピッタリの象徴カードを決める人もいます。

 

 

私は初めて占う方の場合、まずは何も設定せずに占ってその方の基本ステータスを探りながらシグニフィケーターを特定します。

 

カードが決まったら通常はデッキから抜き出してテーブルの端っこに置いておくのですが、私は頭の中で「この方はカップのクイーンさん」や「お相手はソードのナイトさん」と決めてそれ以降は占うので、特に場に出しておく必要はありません。

 

 

その他の選出方法だと、見た目や統計学で判断する形になるので、偏った印象がついてしまってリーディングが曇る気がしています。

 

NSTでは特に、その人の潜在的な本質を四属性の中から探るので、命術などのキャラクター設定(顕在的資質)で決めるのは避けたいところです。

 

 

では次に、シグニフィケーターを設定する理由についてお話しします。

 

なぜシグニフィケーターが必要なのか。


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一般的にシグニフィケーターを設定する理由は、お客様を占いに引き込むためのパフォーマンスとも、質問者の悩みの傾向を視覚化して意識しやすくするものとも言われています。

 

 

ただ私の場合はもっと踏み込んだ理由があります。

 

ゴールデン・ドーンの教典にはこう書かれています。

 

 

ワンドキング

炎と光の支配者

火の精霊の王

ワンドクイーン

炎の玉座の女王

ワンドナイト

炎の戦車の王子

ワンドのペイジ

輝く炎の王女

火の宮殿の薔薇

 

ソードキング

嵐と風の支配者

大気の精霊の王

ソードクイーン

大気の玉座の女王

ソードナイト

風の戦車の王子

ソードペイジ

突進する風の王女

大気の宮殿の蓮

 

カップキング

波の水の支配者

海の主の王

カップクイーン

水の玉座の女王

カップナイト

水の戦車の王子

カップペイジ

満潮の水の王女

水の宮殿の蓮

 

ペンタクルキング

広く肥大な陸地の支配者

地の精霊の王

ペンタクルクイーン

地の玉座の女王

ペンタクルナイト

地の戦車の王子

ペンタクルペイジ

こだまする丘の王女

地の宮殿の薔薇

 

 

このように、コートカードは支配するエレメントや階級、性別を組み合わせて構成されています。

 

ここからさらに正位置を高品位、逆位置を悪品位として分け、合計32の人物からシグニフィケーターを選出することになります。

 

各人格はとても強い個性を放ち、考え方から動き方に至るまで全く同じということはありません。

 

シグニフィケーターを本題に入る前に特定するのは、展開されるカードの流れに質問者がどう反応し、どのように受け止めるかを考慮したうえでリーディングができるから。

 

 

同じカードが並ぶスプレッドでも、対象者の潜在意識から映し出したカードたちなので、シグニフィケーターによって印象がガラッと変わることもあります。

 

例えば、情熱的なキングが出すカップの2と、堅実的なナイトが出すカップの2は全く印象の違うカードになります。

 

その違いをもっと詳しくっ!

と、生徒様達の声が聞こえてきそうなので、次に例をいくつかご紹介します。

 

シグニフィケーターがもつリーディングへの影響について。


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では、いくつかの例を私流にご紹介します(*^^*)

 

 

恋愛を占ってカップの2が出た場合

 

シグニフィケーターがワンドキング(正)

「もう安心だよ、私が必ず守ってみせるから。」

 

シグニフィケーターがペンタクルナイト(逆)

「もっとあなたのことが知りたいけど迷惑じゃないかな…」

 

シグニフィケーターがカップクイーン(正)

「なんて素敵な方なのかしら。1秒も離れたくない。」

 

シグニフィケーターがソードクイーン(逆)

「これは使える人かも。もっと近づいて情報を聞き出してみよう。」

 

 

いかがでしょう?

同じパートナーシップを示すカードなのに、その印象や気持ちの温度に違いがあると思いませんか?

 

これが正に、実占においてコートカードが大アルカナよりも重要なポジションにある最大の理由です。

 

今度はお仕事で検証です。

それぞれの正逆を変えてみました。

 

 

 

 

仕事を占ってソード9が出た場合

 

シグニフィケーターがワンドキング(逆)

「はぁ?!なんで俺がこんな目に合わなくちゃいけないんだ!」

 

シグニフィケーターがペンタクルナイト(正)

「苦しい状況だけど、なんとか耐えるしかないな。」

 

シグニフィケーターがカップクイーン(逆)

「もうイヤだ...みんな嫌い...どうせ私は嫌われてるんだ...」

 

シグニフィケーターがソードクイーン(正)

「なんとかしてこの状況を変えないと。上司に改善を訴えよう。」

 

 

このように、コートカードの個性によって同じカードでも捉え方や印象に違いが出ます。

 

共通点は仕事での強いストレスとなりますが、それを跳ね除けようとする人物と、苦悩に打ちひしがれる人物では、3か月後の結果が全く変わることもしばしば。

 

 

実際の鑑定でも、カップクイーン(逆)なら精神的ケアを最優先にリーディングします。

 

逆にソードクイーン(正)なら、状況を打開するためのポイントを探ります。

 

 

占う対象者のシグニフィケーターを定めることで、読み方もアドバイスも変えていくのがタロット占いの本質であり、醍醐味でもあります。

 

タロットを始めたのは13歳ですが、コートカードの魅力に気づいたのは16歳くらい。

その頃から私はずっとこのやり方で占ってきました。

 

32の人物像に割り当てた人たちが何を思いどう動くのか、集団行動を強いられる学生時代から人間観察ができたのは、本当に幸運だったと思います。

 

 

いきなりやれというのはかなり難しいけど、ある程度自信がついてきたとき、これを知っているかどうかでかなりリーディングに差がつくんじゃないかな。

 

 

さらに深淵なる超絶技法「鍵の展開」なるものも存在しますが、さすがに難解過ぎて手を出していません。

5段階に分かれていて、なおかつ全く違う技法を使い問題を多角的に紐解いていくので、それぞれの知識が半端じゃなく必要になります。

 

 

もろもろ落ち着いて来年になったら挑戦してみようかな。

 

コツがつかめたらぜひ記事にしたいけど、マニアックすぎて誰にも読まれないかもしれない。笑

 

最後までお読みいいただき、ありがとうございました。

実際私の講座にも、シグニフィケーターの手順は組み込んでいません。

それは理解不足のまま取り入れても、リーディングの妨げになってしまうから。

 

私自身、コートカードメインのリーディングをマスターしたその先に、自然と辿り着くものだと思っています。

鑑定に入る時、カードが勝手に脳裏に浮かんでくるようになれば、わざわざ選出しなくてもいいわけだからね(*^^*)

と静かにプレッシャーをかけてみる。笑

実占あるのみっ!

ではでは。

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